パソコンで事務仕事をする女性

「Word、Excelが使えないと仕事にならないよ。」

事務の仕事をしたいと就職している友人に相談して、そんなの当たり前でしょ!っと言わんばかりの答えが返ってきてヘコんでいませんか?

事務系の仕事だと、ワードやエクセルが使えるのは暗黙の了解のようになっていて、パソコンが使えないと他の応募者との競争に勝てないどころか、応募条件を満たせないことがほとんどです。

しかし、そんなパソコン初心者でもMOS資格を取れば応募条件をクリアして、採用への道を開くことができます。

MOSが人気の理由は、就職に有利になるだけでなく、資格の難易度も低くパソコン初心者でも短期間で合格できるからです。

就職や仕事に役立つMOSとはどのような資格なのか、詳しく紹介していきます。



そもそも、MOSとはどんな資格?

MOSは、Microsoft Office Specialist(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)のことで、エクセルやワードなどのマイクロソフトオフィスを使うスキルを証明する資格です。

受験資格が特にないので、誰でも受験することができ、エクセルやワードの使い方を覚えるだけなので、パソコン初心者でも短期間の勉強で合格することができます。

世界共通の資格試験なので、ビジネスや企業での認知度が高く、試験に合格すれば世界で通用するスキルを身に付けたことになります。

他のパソコン資格で世界共通のものというと、「オラクル認定技術者制度」や「シスコ技術者認定」などがありますが、システムやネットワーク技術者などの専門的な資格になり、パソコン初心者向きではないです。

パソコン以外の資格で言えば、英語のTOEICが有名ですね。

これらの資格と比較すると、MOSの方がエクセルやワードの基本操作を覚えるだけなので短期間での取得ができ、すぐに仕事に役立てることができます。

MOS試験科目はワード、エクセルなどソフト別になっている

MOS資格にはWord、Excel、PowerPoint、Access、Outlookの5種類の試験科目があります。

そして、Word2016、Word2013というようにオフィスのバージョンごとに試験が別になっているので、自分のパソコンや職場に入っているオフィスのバージョンに合わせてMOSの勉強ができます。

家にパソコンがあってオフィスが入っているなら、そのバージョンで勉強すれば良いです。

これからパソコンを購入するのであれば、パソコンに入っている最新バージョンですね。

もし、どのバージョンで試験を受ければ良いかで悩んでしまうなら、最新バージョンよりも一つ前のバージョンがおすすめです。

なぜなら、新バージョンで文書を作ると他のバージョンで文書を開いたときに正常に表示されないなど、不具合がでることがあるので、新バージョンが出たからといってすぐには利用されないことがほとんどだからです。

試験科目バージョン
スペシャリストレベル(一般)エキスパートレベル(上級)
Word
ワード
(文書作成ソフト)
Word 2016Word 2016 エキスパート
Word 2013Word 2013 エキスパート Part1(※)

Word 2013 エキスパート Part2(※)

Word 2010Word 2010 エキスパート
Excel
エクセル
(表計算ソフト)
Excel 2016Excel 2016 エキスパート
Excel 2013Excel 2013 エキスパート Part1(※)

Excel 2013 エキスパート Part2(※)

Excel 2010Excel 2010 エキスパート
PowerPoint
パワーポイント
(プレゼンテーション ソフト)
PowerPoint 2016
PowerPoint 2013
PowerPoint 2010
Access
アクセス
(データベース管理ソフト)
Access 2016
Access 2013
Access 2010
Outlook
アウトルック
(電子メール・情報管理ソフト)
Outlook 2016
Outlook 2013
Outlook 2010

※MOS 2013 エキスパートレベルはPart 1、Part 2の2科目に合格すると認定証が発行されます。

出典元:MOS試験概要

スペシャリストとエキスパートの違い

そして、WordとExcelにはスペシャリストとエキスパートの2つのバージョンがあります。

この2つは他のオフィスソフトよりも圧倒的に利用者が多く、会社でもよく使われているのでエキスパートの知識があればどこにいっても通用するレベルになります。

スペシャリストは一般的な基本操作、エキスパートはより高度な機能の使い方が求められます。

それぞれの試験で出題される問題の違いはこちらの表で確認してください。

試験科目スペシャリスト(一般)レベルエキスパート(上級)レベル
Word
(文書作成ソフト)
文字サイズやフォントの変更、表の作成・編集、作成した文書の印刷など、Wordでの基本的な編集機能を理解している方スタイル機能や目次・索引作成などの長文機能、他のアプリケーションソフトからのデータ取り込みなど、Wordでの高度な機能を理解している方
Excel
(表計算ソフト)
数式や基本的な関数の作成、セルの書式設定、グラフ作成など、Excelでの基本的な操作を理解している方ピボットテーブルなどのデータ分析、条件付き書式や入力規則の設定、マクロの作成・編集など、Excelでの高度な機能を理解している方

出典元:MOS試験概要

エキスパートはスペシャリストよりも難易度が高くなりますが、スペシャリスト試験に合格していなくても受けることができます。

スペシャリストは「基礎問題」だけ、エキスパートは「応用問題」だけと住み分けがされているので、両方の試験に合格することで初めてエクセル・ワードを使いこなせると証明できるってわけです。

とはいえ、エキスパートを取得できる実力があれば、スペシャリストは基礎問題なので、MOSのテキストを読むだけでも良いと個人的には思います。

これから仕事のためにパソコンを覚えたいという場合は、まずはスペシャリストの取得を目指しましょう。

スペシャリストに合格できれば、履歴書に書くことができるので、就職を有利にできます。

もちろん、スペシャリストとエキスパートの両方が履歴書に書けた方が強みになりますね。



マイクロソフト オフィス スペシャリスト マスターとは?

マイクロソフト オフィス スペシャリスト マスターは、Microsoft Officeの同一バージョン(Office 2016、Office 2013、Office 2010)のなかで、決められた4つの試験に合格した人に贈られる称号です。

基本的には、wordエキスパートとexcelエキスパート、PowerPointが必須科目となり、AccessとOutlookのどちらかを選択科目にすることができます。

エクセル、ワード、パワーポイント資格が必要なので、この3つが使えれば就職で困ることはほとんどなくなるので、マイクロソフト オフィス スペシャリスト マスターになると仕事ができるっていう自信にもなりますね。

MOS試験日は「全国一斉試験」「随時試験」から選べる

MOSの試験日は、受験方法によって変わってきます。

受験方法には、「全国一斉試験」「随時試験」の2通りがあるので、自分の都合に合わせて試験を受けることができます。

受験方法試験日
全国一斉試験毎月1〜2回(日曜日)
随時試験各試験会場による

全国一斉試験の申し込みは、株式会社オデッセイ コミュニケーションズのサイトでインターネット申込みと郵送申込みの2つの方法から選べます。

随時試験の場合は、会場となるパソコン教室や専門学校などに申し込みます。

「全国一斉試験」「随時試験」どちらが良いのか?

MOS試験を受験するなら、おすすめは随時試験です。

なぜなら、全国一斉試験は毎月日曜日に1〜2回行われますが、試験会場や試験時刻を指定することができません。

さらに、試験会場も人口の多い市や町に限定されているので、試験当日の移動手段や費用を考える必要があり、面倒です。

その点、随時試験は全国にあるパソコンスクールがそのまま試験会場となり、日時も自分の都合の良い日を選べます。

さらに、そのパソコン教室に通っている生徒なら、普段勉強している教室で試験ができるので、緊張せずに試験を受けられるというのは大きなメリットです。

他の受験者と一緒に試験を受ける緊張感を味わいたいという人なら良いかもしれませんが、そうでないなら、随時試験をお勧めします。

MOSの受験料はいくら?

MOSにはエキスパートとスペシャリスト試験がありますが、それぞれで受験料が違います。

試験受験料
MOSスペシャリスト9,800円+消費税
MOSエキスパート11,800円+消費税

となっています。

ただ、office2013のワードとエクセルのエキスパートは、part1とpart2と2つに分かれていて、9,800円になっています。
2つになっているから少し安くなっているのでしょうが、office2010と2016ではエキスパートは1つなのに、2013だけが2つなので受験料を安くしたいなら、2010か2016を受けた方が良いですね。

Mac版OfficeでMOS試験は受けられる?

マイクロソフトオフィスはWindows版とmac版が販売されていますが、Mac版でも試験を受けられるのでしょうか?

わたしもMacを使っているので、これは気になるところです。

しかし、残念ながら、Mac版のOffice試験はありません。

就職することを考えたら、会社で使われているパソコンのほとんどはWindowsなので、これは仕方ないですね。

Macの場合は、どうにかして、Windows版のオフィスで勉強する環境を手に入れましょう。

例えば、ブートキャンプや仮想デスクトップを利用してWindows環境を手に入れる方法もありますが、一番手っ取り早いのはオフィス付きの安いWindowsパソコンを買うことですね。

MOSが就職に有利といわれている理由

なぜ、MOS資格が就職に有利と言われているのか?

その理由は簡単です。

ほとんどの会社がマイクロソフトオフィスを使っているからです。

だって、パソコンを買うと最初からマイクロソフトオフィスが入ってるんだから、ほとんどの会社ではそのまま使いますよね。

そんなわけで、会社ではほぼ100%に近い確率でマイクロソフトオフィスを使ってます。

ただ、最近では会津若松市役所などの地方自治体でOpenOffice.orgなどの無料オフィスを導入して、5年間で1,500万円のコスト削減ができたというマイクロソフトオフィス離れの例もあります。
参照記事:アシスト

コスト削減を考えれば、無料オフィスの方が絶対良いです。

ただ、無料オフィスだとマイクロソフトオフィスとの互換性が部分的にしかできていないので、会社間でのファイルのやり取りをすると表示がおかしくなったりします。

なので、結局仕事に使う文書を作るにはマイクロソフトオフィスが手放せないんですよね。

つまり、ワードやエクセルが使えるMOS資格があれば、ほとんどの会社ですぐに即戦力として働けます。

「エクセル、ワード使えます。」だけでは伝わらないパソコンスキルを客観的に証明できるので就職に有利になるってわけですね。



MOSの難易度と合格率について

MOS試験を受けるなら、どれくらいの勉強期間が必要になるのかを知りたいですよね?

パソコン初心者なら、まずは難易度の低いスペシャリストの取得を目指すと思うので、MOSスペシャリストの難易度と合格率について調べてみました。

MOS資格の運営会社では合格率を公開していませんが、MOSの勉強をしたことがある人の意見では、70〜80%程度の合格率みたいです。

他には、MOS講座のあるパソコン教室の発表している合格率を調べてみると、97.3〜99.4%でした。

パソコンスクールに行かなくても70%の受験者が合格するなら、難易度が低く合格しやすい資格と言えますね。

履歴書に書いても意味がないと言われがちな簿記検定3級ですら合格率は約40%なのを考えると、ちょっと心配になるくらい合格率が高いですね。

「こんなに簡単な資格ならとっても意味がないんじゃない?」

そう思うかもしれませんが、仕事をするのに絶対に必要になる知識を身に付けていることを証明できるのは大きなメリットです。

会社の面接で、「エクセル・ワードが使えます。」というだけなら誰でもできますが、具体的にどこまでできるのかは、資格という形で証明するのが一番です。

あなたが面接官だとして、「パソコンは仕事をしながら覚えます!」という人と、「仕事のためにMOS資格を取得しました!」という人が応募してきたら、どちらを採用したくなりますか?

わたしだったら、積極的に努力している人を採用します。

MOS資格の有効期限

MOS資格は合格すれば、有効期限がないので更新試験を受ける必要はないです。

もし新しいオフィスが出たとしても、MOSで学んだことはほとんどそのまま使えるので、変更点や追加機能だけを覚えれば良いので、改めてMOS試験を受ける必要はないです。

どうしても新しいオフィスが使えるという証明がほしいなら、また受験すれば良いだけです。

こう考えると、MOSは一度取得すれば、一生使える資格といえます。

まとめ

パソコン初心者が仕事のためにパソコンを覚えたいなら、どんな仕事にも役にたつMOS資格を勉強するのがおすすめです。

パソコンスキルがない、実務経験がないことで就職できる自信がないなら、実力を客観的に証明してくれる資格の取得をぜひ考えてみてください。