パソコンの寿命は10年!?寿命を短くする最大の原因はコレ

パソコンの使える寿命は何年?

「パソコンを買うなら、10年は使いたい!」

わたしは新しいパソコンを買うときは、これくらいの気持ちでパソコンを選びます。

一般的にパソコンの買い替え時期は、4〜5年程度と言われています。

でも、事務仕事やネットを見る程度だったら、10年くらいは普通に使えます。

ただ、パソコンには寿命と呼ばれるタイミングが2つあります。

どのような状態になるとパソコンは寿命になったと考えられるのか。

パソコンの寿命は買い替え時期にも深く関係してくるので、詳しく説明していきます。

パソコンが寿命を迎えるタイミングは2つ

パソコンが寿命を迎えるタイミングは、「OSのサポート終了」と「故障」の2つです。

この2つの問題さえクリアできれば、パソコンは10年といわず、100年後も使い続けることができます。

OSのサポート終了

パソコンには、基本ソフトとしてOS(オペレーティングシステム)というものが最初から入ってます。

有名なところでは、「Windows」や「MacOS」になります。

このOSがないと、インターネットもできないし、オフィスソフトも動かすことができません。

Windowsの場合は、過去に「Windwos7」「 Windows8」「Windows10」が販売されていて、それぞれのOSごとにサポート期間が決められています。

で、このサポート期間がパソコンの寿命の一つの基準になります。

なぜかというと、このサポート期間には、OSの不具合やセキュリティの修正・対策が含まれているからです。

今のパソコンはネットを使うのが当たり前になっていますが、その分、情報漏洩や不正アクセスなどのセキュリティ対策をしないと、いつどんな被害を受けるかわかりません。

そして、OSに情報漏洩などを起こす不具合が見つかった場合に、セキュリティ対策の更新プログラムを配信してくれるのが、このサポート期間です。

つまり、OSサポートが終了したサポート外のOSで、ネットに繋げると犯罪に巻き込まれる可能性が一気に高まるということです。

なので、OSのサポート終了がパソコンの寿命と考えられる理由です。

Macの場合も、Windowsと同じように、複数のOSバージョンがあり、サポート期間が決められています。

そんなことを考えながら、Windwosのサポート期間をまとめた下の表を見てみましょう。

■Windows のサポート ライフサイクル日程

製品名 ライフサイクル開始日 延長サポート終了日
Windows7 2009 年 10 月 22 日 2020 年 1 月 14 日
Windows8.1 2013 年 11 月 13 日 2023 年 1 月 10 日
Windows10 2015 年 7 月 29 日 2025 年 10 月 14 日

ここで注目して欲しいのは、「ライフサイクル開始日」と「サポート終了日」です。

どのOSもだいたい10年間のサポート期間が設定されています。

このことからも、パソコンはだいたい10年は使えると考えられます。

例えば、windows10の場合は、2015 年 7 月 29 日から、2025 年 10 月 14 日の約10年間になっています。

2015年にパソコンを買っていれば、10年間はサポート切れを心配する必要はないです。

問題は、2015年以降にWindows10のパソコンを買った場合です。

例えば、2017年にWindows10のパソコンを買うとサポート期間は8年しかありません。

10年間パソコンを使いたい場合は、これだと困りますよね。

でも、心配ありません。

OSをアップデートすれば良いのです。

あと数年もすれば、Windows10.1やWindows11などの最新バージョンが発表されます。

最新OSが快適に動くパソコンを購入すれば、次期バージョンのOSも問題なく動かせます。

OSをアップデートすれば、サポート期間も延長されるので同じパソコンを10年以上使い続けることができます。

OSのサポート期間が終了したら、パソコンは使えない?

OSのサポート期間が終了しても、パソコンがすぐに使えなくなるわけではありません。

ネットにつなげるのが危険になるというだけです。

つまり、ネットに繋げなければ、これまでと同じように使い続けることができます。

ただ、ネットに繋げられないパソコンって使い勝手が悪いです。

文書作成や、プリント専用くらいにしか使えません。

それだったら、新しいOSを入れるか、新しいパソコンに買い換えた方が良いでしょう。

故障

パソコンの調子が悪くなる、壊れた時の「故障」を寿命と考えるのも一般的ですね。

わたしは毎日パソコンを使っていますが、調子が悪くなることは、しょっちゅうあります。

突然、マウスが動かなくなったり、キーボード入力ができなくなったり、画面が表示されなくなったり。

他によくあるのは、「パソコンの動作が遅い」です。

パソコンが遅い場合の対策としては、「不要ファイルの削除」や「初期化」などでほとんど改善できます。

でも、こんなのはよくあることなので、パソコンの寿命とは関係ないトラブルです。

パソコンの寿命と考えられる「故障」は、このようなものです。

  • 電源を入れても画面に何も表示されない
  • 「不要ファイルの削除」や「初期化」をしても速くならない

これらの症状が出た場合は、機械的な故障になるので修理が必要です。

パソコンの故障で一番壊れやすいのは、データを記録する「HDD」と呼ばれる機械です。

HDDはよく壊れるのですが、他の部品「CPU」や「メモリ」は滅多に壊れません。

ほとんどの場合はHDDだけを交換すれば直ります。

私が使っているパソコンも7年間でHDDが2回壊れました。

ただ、デスクトップパソコンだったので、HDD交換が比較的簡単だったので自分で交換しました。

自分で修理したので、1回の修理はHDDのパーツ代(約10,000円)だけです。

つまり、HDDの故障程度でパソコンを買い替える必要はないってことです。

保証無しで、パソコンショップへ修理を依頼すると「診断料」「作業代」「パーツ代」で3万円くらいかかります。

そうなると、あと数万円プラスすれば新しいパソコンが買えちゃいます。

5年以上使っていれば、パソコンの買い替えを検討しても良いですが、3年以内だとちょっと悩みますよね。

HDD交換を自分でできるなら、自分で修理しちゃえば良いです。

でも、もっと複雑な故障だったり、機械いじりが苦手な場合は、保証期間を延長した方が安心です。

パソコンは1年以内で壊れることもあれば、10年故障無しということもあるので、本当に「故障」は運次第です。

もしもに備えて、一番安い延長保証に入っておくと良いと思います。

私が利用しているパソコンショップは、3年保証で7,000〜15,000円でした。

もし、わたしがここで延長保証に入るなら、3年で壊れるかどうかもわからないので、一番安い7,000円の保証に入ります。

パソコンの故障リスクを減らす方法

わたしが今使っているパソコンはHDDが2回壊れましたが、過去に使っていたパソコンでもHDDが何回も壊れてます。

10年以上パソコンを仕事や趣味で使ってきたわたしの感覚では、パソコンの故障の8割はHDDです。

わたしは、HDDは必ず壊れるものだと考えてます。

HDDの故障さえなければ、わたしが今使っているパソコンは7年間故障無しで使えてます。

パソコンの故障リスクを簡単に減らす方法は「HDD」を使わないことです。

実は、パソコンは「HDD」を使わなくても動きます。

「HDD」の代わりに「SSD」を使えば良いのです。

SSDは、HDDと同じようにデータを記録するパーツのことです。

HDDとSSDの違いを簡単に説明すると、

HDDでは、データを保存する「ディスク」を回転させたり、データを読み書きする「磁気ヘッド」を移動させるので、衝撃や震動を加えると壊れやすい。

SSDでは、データ保存に使う「NANDメモリ」、データを読み書きする「NANDメモリコントローラ」は電気信号だけで物理的な動きがなく、パーツも少ないので衝撃や震動に強い。

となります。

SSD搭載のパソコンを買えば、故障リスクの8割を無くすことができます。

これから、パソコンを買うなら、HDD搭載よりもSSD搭載のパソコンです。

わたしもこれから購入するなら、絶対にSSD搭載のものにします。

パソコンを10年使い続けるコツは?

買ったパソコンの寿命を伸ばす方法は簡単です。何も難しいことはありません。

  • 最新OSを搭載した新しいパソコンを購入する。
  • 定期的なメンテナンスをする。

この2つのことをやるだけです。

新しいパソコンを購入するというのは、特に難しくないと思います。

パソコンショップなどで、新しいモデルのパソコンを選べば良いだけです。

もし、どんなパソコンを選べば良いか迷ったら、こちらの記事を参考にしてください。

パソコン初心者が初めてパソコンを購入するときの選び方

定期的なメンテナンスも、不要なソフトやアプリを入れない、使わなくなったソフトやファイルを削除する、ゴミ箱を空にする、更新プログラムを入れてOSを最新の状態に保つなど、基本的なことをするだけです。

この2つのことを守れば、パソコンは10年は使えます。

まとめ

パソコンは故障さえしなければ、5年でも10年でも使い続けることができます。

パソコンの寿命を伸ばしたいなら、最初の購入時にあまり性能の良くない安すぎるパソコンを買わないことです。

今使っているOSの動作も遅いようなパソコンだと、数年後に新しく発売されるOSにバージョンアップできない可能性があります。

長くパソコンを使いたいなら、最初に多少高くても今のOSが快適に動かせる性能のものを購入しましょう。

また、故障はいつ起きるかわからないので、予算との相談になるとは思いますが、できるだけ延長保証も付けた方が安心です。

6 COMMENTS

PAPA

>SSD搭載のパソコンを買えば、故障リスクの8割を無くすことができます。

 SSDは、データ消失・破損率がベラボーに高いですよ。

 我が社では、SSDは全面的に使用禁止になりました。

※もちろん、各社、テストの上でね。

tomo

わたしが使っているパソコン環境ではデータ消失した経験はないですが、
SSDはデータ消失・破損率は高いんですか?

もし、差し支えなければ、サイトの方でも紹介させていただきたいので、どういったテスト項目があり、結果がどうだったのかを教えていただけるとありがたいです。

F

私の環境でも今までSSDは壊れた事がありません。
破損率が高いと言う話も聞いたことがありません。

PAPAさんが、質の悪いSSDを使っていたのか、使い方が悪かったのかと思います。
SSDは壊れるまであとどのくらいか予測できるので、システムを入れるには良いと私は思います。

とっぴん

一般的には、SSDの読み書きの寿命は、HDDの1/10ぐらいです。
でも、イメージバックアップを取っておくなどの対策をすれば、アップデートの速度や起動速度などのメリットは大きいと言えます。

Noname

こんばんは。興味深く読ませていただきました。
個人的な意見ではありますが、正しいとは言えないと思います。まあ、10年使えるというのはあながち間違いではないと思いますが…
「使える」の定義次第、また10年前の購入クラス次第ですが、
例えば10年前の2009年ですと、EeePCの用なネットブックがかなり売れた時期でした。もしこのレベルのPCだったら…正直、2019年の同じ価格帯のパソコンの1/10以下の性能、事実上使うことすらしんどい遅さです。(Webでリンクをクリックして表示されるまで待ち続けるのも使えるというなら別ですが。)またOS以外にもアプリケーションのサポートは切れていますし、必要スペックを満足していません。OSもWindows10にアップデートできるかどうか…。
私は今でも11年前のPCを持っていますが、十分に「動く」し何とか「使える」けれど「快適に使える」ほどではありません。(Phenom X4 9650、SSDを搭載した今で言うゲーミングパソコンで当時数十万円したハイエンド、エンスージアスト機です。)
今ハイエンド機を買ったら多少違うかと思いますが、10年大事に使いたいと思う購入層がハイエンドを買うとは考えにくいです。大事に使うから壊れにくい(かもしれない)日本メーカーを、高いからランクを下げて…と成りがちです。
そしてHDDが壊れやすいには事実ですが、ノートパソコンならバッテリーがかなり高確率でダメになります。10年も使うとなると2、3回は交換修理、その費用でパソコンの買い換えが出来た…となります。デスクトップでも電源やマザーボード、ファンは長期使うと結構壊れます。10年となると…。モニタも当然暗くなります。
「使える」を極論「1時間かけて起動し、」「30分かけてHPを開き、」「30分かけて次のページに遷移する」であれば20年前のパソコンでも「動きさえすれば」「使え」ます。
この部分、初心者向けを歌うのであれば正しくお伝えになった方がよいかと。
ちなみにSSDであれば「物理的な原因(衝撃など)による故障」は圧倒的に低くできますが、「電子的エラーによる喪失」に対しては一般的に弱くなります。これは記録方法が、非常に大雑把な言い方をしてしまえば、HDDはなかなか弱くなることのない磁石の磁力で記録しているのに対し、SSDがコンデンサに電子を貯めるように(自然放電まで一時的に)記録しているだけだからです。そのためSSDでは通電時(読み書きの時以外も)に再度電子をためなおす処理を自動的に行っています。その上でエラー訂正が働き…なので「ごくごく普通に使い方ではファイルのような非常に大きなサイズでのデータの喪失が少ない」ということになります。逆にセルレベルでの微細なデータ喪失は桁違いに高いので、そうそこまで要求されるような用途には全く使えません。また書き換え回数もSSDは最新のQLCではたった数百回に対して、HDDその数百倍は可能と言われます。その点ではHDDが圧倒的に優れています。何度も書いて消して…をそれこそ桁違いに使う用途ではSSDは向いていません。例えば100GBのSSDで、1個100GBのデータを毎日それこそ何度も何百回も書いて消して…を繰り返せばすぐ壊れます。100GBのSSDに1MBのデータを時々つくって時々消して…であればエラーはほぼ発生しない、SSDが壊れる前に他の寿命が来る、ということになります。一般的にはこういった使い方はしませんし、微細なエラーを気にすることはありませんが、PAPAさんは「我が社」とおっしゃっているので、業務上そういう使い方があり、SSDが向かないのではないでしょうか。PAPAさんが言われてるのはこういったことでは?
通りすがりの戯れ言でした。

tomo

貴重なご意見ありがとうございます!
確かにパソコンの性能によっては使えないと判断されることもありますね。
仕事に支障が出るほど遅いなら、とっとと買い換えた方が良いです。
「時は金なり」ですから。

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