「多くの企業のパソコンがウイルス感染して多額の損害を・・・」
などという、ニュースが後を絶ちません。
とはいえ、自分のパソコンが感染してなければ、結局は他人事です。
今までウイルス被害を受けたことがないと、
「本当に、ウイルス対策ソフトって必要?ウイルスなんて普通に使ってたら感染しないでしょ?」
くらいに思ってるかもしれません。
しかし、何も対策をしていないパソコンはインターネットに接続するだけでも感染します。
パソコンウイルスがどれだけ危険なのか、改めて確認してみましょう。
ウイルス感染の原因はネットからだけじゃない
パソコンがウイルス感染するのは、インターネットのホームページからが一番多いです。
他には、電子メールの添付ファイルや、USBメモリなどの外部記憶メディアになります。
共通しているのは、どれもデータを読みに行ったときにプログラムが実行されて感染するということです。
ウイルスに感染するとどうなる?何が怖いのか?
コンピューターウイルスにはいろいろな種類がありますが、大まかに分類するとこんな感じになります。
- 感染源になる
- データ消去
- 架空請求
- 遠隔操作
- 情報流出
- 身代金
感染源になる
パソコンがウイルスに感染すると、ウイルスを増やす感染源になります。
ネットやUSBメモリなどにウイルスをばら撒いて、他のパソコンにウイルスを感染させようとします。
自分が被害者になったと同時に、知らない間に加害者にもなってしまいます。
データ消去
パソコンにある写真や書類などのデータを削除されてしまいます。
パソコンを起動するためのOSのデータを削除されるとパソコンが起動しなくなります。
架空請求
契約をしていないのにパソコンを起動するたびに、警告画面でサービスの利用料金を請求されます。
パソコン情報だけで個人を特定できるような請求をしてきたり、支払わないと裁判をするなどと脅迫してきます。
アダルトサイトなどを訪問すると感染することが多いです。
遠隔操作
パソコンを外部の人間に勝手に操作されてしまいます。
遠隔操作がされると、パソコン内のデータを自由に見られたり、抜き取られたりします。
パソコンにカメラが付いていれば、そのカメラを使って室内を取られたり、盗撮されたりします。
情報流出
パソコンに保存されている書類や写真、動画など個人情報のデータがネット上に流出します。
一度ネットに流出した個人情報は消すことができません。
個人名や電話番号、住所、メールアドレス、クレジットカードなどが悪用されます。
クレジットカード情報が漏れれば、覚えのない支払い請求がきたり、電話番号やメールアドレスが悪用されれば迷惑電話や迷惑メールなどが届いたりします。
- 身代金(ランサムウェア)
お金を払わないと、パソコン上のデータを消すと脅す身代金要求ウイルスです。
カウントダウンが表示されて、時間内の支払いを要求されるため焦って身代金を払ってしまう被害者が多いです。
ウイルス被害に遭わないために必要なもの
このようにパソコンがウイルスに感染すると、何も良いことはありません。
百害あって一利なしです。
パソコンがウイルスに感染させないためには、ウイルス対策ソフトを使うしかありません。
コンピューターウイルスを作る悪人のためにお金を使うのはシャクですが、パソコンを安全に使うには必要なものです。
人間でも、毎年インフルエンザが流行する時期になれば、予防接種を受ける人が多いですよね。
予防接種を受けるのは、自分が辛い思いをしたくないってのも当然ありますが、周りの人たちに迷惑をかけたくないって意味合いの方が大きいと思います。
インフルエンザになると周りの人にうつしちゃいけないので、最低でも一週間は外出ができません。
外出禁止になると、仕事にも行けないし、買い物にもいけません。
それに一緒に住む家族がいれば、部屋に隔離されて、接触もできるだけしないようにします。
一度感染すると周りの負担が半端ないです。
パソコンのコンピューターウイルスも同じで、たった一度でも感染すると大変なことになります。
ウイルス感染してから後悔しないように、ウイルス対策ソフトを入れておきましょう。
お金を払いたくないなら、無料のウイルス対策ソフトも
ウイルス対策ソフトを入れたおいた方が安心ですが、「ウイルス対策ソフトにお金を払いたくない」っという人もいると思います。
わたしも無料ウイルス対策ソフトを使っていた時期があるので、その気持ちはわかります。
どうしてもお金を払ってウイルス対策したくないなら、無料でも入れておいた方が良いです。
無料でも入れないよりはマシです。
わたしが無料ソフトで使っていたのは、「avira」というフリーソフトでした。
ウイルス検出の性能が高く、動作が軽くて古いパソコンでも快適に動くので使ってました。
というか、Windows10には、標準で「Windows Defender」というセキュリティソフトが最初から入ってます。
ウイルス検出率は他のソフトに比べると若干低いですが、変なサイトを見ないなら十分な性能だと思います。
なので、有料のウイルス対策ソフトは買いたくないなら、無料のウイルス対策ソフトを入れなくても「Windows Defender」があるので大丈夫です。
無料ウイルス対策ソフトは機能が限定的
ないよりは入れた方が良い無料ウイルス対策ソフトですが、有料のウイルス対策ソフトと比較するとやはり機能は劣ります。
無料ソフトの場合、ウイルス感染を防ぐ「リアルタイム保護」とウイルス感染したファイルがないかを探す「スキャン保護」くらいしかありません。
しかし、有料版だと「ファイアウォール」「フィッシング詐欺対策」「スパムメール対策」「個人情報漏洩防止」「有害サイトブロック」など、ウイルス対策だけでなく、パソコン全般のセキュリティ対策をしてくれます。
無料ソフトも有料ソフトもウイルス対策はしてくれますが、やはり有料版の方が動作が軽かったり、ウイルス検知率が高かったりと性能が優れていることが多いです。
私が使っているウイルス対策ソフトは「ESET」です。
パソコンが複数あるので、5台まで利用できるファミリーセキュリティの3年版を使ってますが、動作が軽いので気に入ってます。
3年版だと5千円くらいで購入できるので、1年版を買うより安く買えてお得です。
有料のウイルス対策ソフトを入れていれば安全なのか?
無料ソフトよりは有料ソフトの方が機能は優れています。
しかし、有料ソフトを入れたからといって、絶対にウイルス感染しないわけじゃないです。
常に新しいウイルスが登場しているので、ウイルス対策ソフトは常にバージョンアップしています。
つまり、新しいウイルスに対応していなければウイルス対策ソフトを入れていても感染するってことです。
ウイルス対策ソフトはウイルスに感染するリスクを減らすだけで、完全に予防するものではありません。
ウイルス感染のリスクをゼロに近づけるためには、最新版のウイルスに対応するようにアップデートをする必要があります。
まとめ
ウイルス感染はどこで起こるかわからないので、パソコンを使うなら、ウイルス対策ソフトは無料でも良いので入れておきましょう。
個人情報を多く扱う場合や、仕事で使うパソコンは、顧客情報の流出などを防ぐために有料のウイルス対策ソフトを入れておいた方が安心です。
ウイルスに感染すると、自分だけでなく、周りの人にも迷惑がかかるので、自分で出来る対策はできるだけしておきましょう。