仕事でMac mini(M1)を購入して快適に使っていましたが、safariでWebページを開くときやテキストを入力している時にレインボーカーソルになったり、ネットワーク上のファイルをクリックしても開けないなど調子が悪くなってきました。
これでは仕事にならないので、問題を解決するためにやったことをメモ書きしときます。
ディスクユーティリティのFirst Aidを実行
mac mini M1の調子が悪いのでディスクユーティリティのFirst Aidを起動します。
First Aidの場所は以下の順番で辿っていけば見つかります。
Launchpad → その他 → ディスクユーティリティ → First Aid
First Aidでは下の階層からチェックしていった方が良いので、一番下のデータボリュームから検査していきます。
■検査する順番
- APFSデータボリューム
- APFSボリュームグループ
- APFSコンテナ
First Aidで表示されたエラー文
データボリュームを検査したところ、下のようなエラー文が表示されました。
■データボリュームのFirst Aidの結果
延期された修復を実行中です。 error:Unable to perform deferred repairs without full space verification error:Try running fsck against the entire APFS container instead of a volume ボリューム"/dev/rdisk3s5"の検証を完了できませんでした。
上の階層にある「コンテナ」を検査しても、やっぱりエラーが出ます。
■コンテナのFirst Aidの結果
延期された修復を実行中です。 error:doc-id tree record exists for doc-id 24173,but no inode references this doc-id 延期された修復はスキップされました。 コンテナ"/dev/disk0s2"の検証を完了できませんでした。 ストレージシステム検査の終了コードは8です。 ストレージシステムを検証または修復できませんでした。:(-69716)
セーフモードにしてFirst Aidを実行
First Aidを実行したことでMacの動作が軽くなったような気がします。
でも、First Aidでエラーが出ているので解決したいです。
そこで次にやるのはMacをセーフモードで起動してFirst Aidを実行すること。
M1 macではIntel Macと違って起動ディスクを選択する方法が変わっています。
電源ボタンを10秒ほど長押しすると起動ディスクの選択画面が表示されます。
起動ディスクを選択して、シフトキーを押しながらセーフモードを実行をクリック
セーフモードで起動してFirst Aidを実行しましたが、結果は変わらずエラー表示になります。
後できることはfsckを実行してみることだけです。
fsckを実行するも新たなエラーが表示される
fsckを実行するためには、Macを復旧モードにする必要があります。
M1Macを復旧モードにするためには、電源ボタン長押しで起動してから『オプション』を選択します。
左上のメニューバーから「ユーティリティ」を開いて「ターミナル」を起動します。
私の場合はエラーが出たドライブ名が『disk3s5』だったので以下のようにコマンドを打ち込んでドライブをアンマウントします。
diskutil unmountDisk force /dev/disk3s5
このコマンドを実行しないと次に入力する『fsck』が実行できません。
もし、チェックするドライブ名がわからないときは、以下のコマンドを入力してください。
Macで使っているドライブの一覧が表示されます。
Diskutil list
ドライブ名を確認したら『/dev/disk3s5』の部分を自分のものと置き換えてください。
次に以下のコマンドで「fsck」を実行します。
fsck_apfs -y /dev/disk3s5
その結果、またエラーが表示されました。
** Checking the encryption key structure.
Error:failed to enable crypto I/O mode for container /dev/rdisk3:Invalid argument
ここまでやってネットで再度調べましたが、解決策が見つからなかったのでアップルサポートに連絡することにしました。
アップルサポートに「fsck」について質問してみた
もう何をすれば良いのかわからなくなったので、アップルサポートに連絡することにしました。
電話だとうまく伝えられないと思いチャットサポートで連絡しました。
サポートページでは、チャットも電話も2分ほどで繋がると書かれていました。
なので、Appleのチャットサポートに連絡。
「まもなくサポートを開始いたします。」
と表示されましたが、なかなか繋がらず、そのまま放置してたら30分過ぎてました。
さすがにおかしいと思って一度切断して、再接続すると1分もしないうちにチャットにつながりました。
そこでまとめておいた以下の質問文を投稿しました。
macの調子が悪くなりディスクユーティリティのFirst Aidでデータボリューム(disk3s5)を選択し実行しました。
その結果、以下のエラーが表示されました。
error:Unable to perform deferred repairs without full space verification
error:Try running fsck against the entire APFS container instead of a volume
fsckを実行するため、Macの電源を落としてから、電源ボタン長押しして「オプション」を選択。
左上のユーティリティからターミナルを起動し以下のコマンドを実行しました。
diskutil unmountDisk force /dev/disk3s5
を実行後に、
fsck_apfs -y /dev/disk3s5
を実行したところ
** Checking the encryption key structure. Error:failed to enable crypto I/O mode for container /dev/rdisk3:Invalid argument
と表示されて止まってしまいます。
ここからの対処法がわかりません。
どうすれば良いかアドバイスをお願いします。
その結果、チャットではサポートできないので、ターミナルのサポートは対応できないかもしれないがスペシャリストから電話しても良いかとの返答。
「お願いします」と返事をして数分後に電話がかかってきました。
スペシャリストからの回答は、ターミナルでの操作はサポート対象外でOSの再インストールやバックアップからの復元を薦められました。
バックアップからの復元は面倒なので、エラーを放っておいても大丈夫かと聞くと、
「パソコンが起動しなくなる可能性があるのでオススメしません。」
ということでした。
Macを消去してOSをクリーンインストール
どうやらOSを再インストールしないとダメそうなので、覚悟を決めて再インストールすることにしました。
必要なデータをバックアップして、電源を長押ししてMac復旧モードから「OSのインストール」を選択して実行。
でも、なぜかOSがインストールできません。
途中までインストール作業が進むのですが、止まってしまいます。
原因がよくわかりませんが、『Macを消去』してからでないとOSのクリーンインストールができませんでした。
『Macを消去』する方法はmacOS復旧のユーザログイン画面で「次へ」を押さずにメニューバーのオプションから
選択できます。
エラーは無くなったがTimeMachineからの復旧ができない
最新のOSでクリーンインストールしたことでやっとエラーがなりなりました。
その後、NASに保存していたTimeMachineのバックアップから無事に復元できました。
ただ、NASからの復元するときに移行アシスタントを使ったのですが、
「バックアップは使用中です。あとでやり直してください。」
「バックアップにボリュームがありません」
などが出てすんなり復旧できませんでした。
TimeMachineからバックアップディスクの選択を停止したり、NASを再起動したり、いろいろやってたら
バックアップがやっと表示されて復旧できました。
でも、有線LANを接続してても無線Wifiでのデータを転送してるみたいでメチャクチャ時間がかかります。
バックアップの方法もNASだけじゃなくUSBで直接繋げる方法も考え方が良いかもしれません。
全く同じ症状でした。
インテル版の2017 iMacでしたが同じようにできました。結局初期化して再インストールはめになりましたがなんとか復活できました…。
Veneturaに更新かける→いつも同じところで止まる→通常ブート、セーフブートともにFirstAidでの不具合確認、修復不可→購入時のOSで復元しようとしましたが、ドライブがロックされているとか云々…諦めて初期化して再インストールでなおりました。
助かりました。ありがとうございます。
レインボーカーソルが出ると本当に困りますよね。私は半年後にまた出てしまい、初期化OS再インストールしました。定期的なバックアップは必須ですね。